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2019/01/10
住宅会社を3つのカテゴリーに分類。あなたに最適な住宅会社はどこ?

これから家を建てようと考え始めた時に、住宅展示場やモデルハウス、完成見学会を訪れたり、住宅情報誌で情報収集したりすると思います。
しかし、闇雲に色々な場所へ見学に行き、各社のセールストークを受けているうちに、どこに依頼するのが自分たちにとって最適なのかがどんどん分からなくなり、楽しみにしていたはずの家づくりを考えることさえも苦痛になってしまう…という人も少なくないのではないでしょうか?
あちこちの住宅会社を見て回る前に、まずは住宅会社をカテゴリー分けするところから始めてみましょう。
その上で、自分たちに合っているカテゴリーに属する住宅会社の中から見極めていく…という風に動いていくと、何を比較すればよいかが分かりやすくなり、効率のいい住宅会社選びができるようになります。
住宅会社を大きく3つのカテゴリーに分類してみました。それぞれの強み・弱みを見ていきましょう。
1.デザイン重視型
設計事務所やハイセンスなデザイナーが所属する住宅会社がこれに該当します。建築士のこだわりのデザインや設計による個性的な家づくりができるのがこのタイプの特徴です。
強みはデザイン性の高さ
人とは違う家を求める人、個性的な家に住みたい人にとってはいい選択になります。その際に、建築士の家づくりの考え方を熟知し深く共感をしていることが重要です。高い満足感を得るには、施主側も相応の知識や感性を持っていることが必要になります。
弱みは価格の高さ
もちろん建築士によっては、設計の工夫で費用を抑えてセンスのいい家をつくることができますが、本当に上質なデザインを求める場合には、建材や設備にそれなりの費用を掛ける必要があります。
また、個性的な空間を追求したがゆえに省エネ性能が低くなったり、住み始めてからのメンテナンス費用が掛かるようになったりする可能性もあります。シンプルな設計であれば省エネ性を高め、メンテナンス費用を抑えやすいですが、それを条件にすると設計やデザインの自由度が少なくなりますので、建築士が力を発揮しにくくなる可能性があります。
2.規格住宅量産型
規格化された住宅を大量生産するように生み出す住宅会社で、大規模なローコストビルダーがこのタイプに含まれます。
強みは工期が短いこと・費用が抑えられること
規格化により効率的に住宅を量産できるため、住宅一戸あたりに掛かる時間や手間を抑え、単価を下げられる点が特徴です。規格化という点では大手ハウスメーカーもこのタイプに含まれますが、認知度・ブランド力の高さから、逆に高価格になります。
弱みは、強みとして挙げた「効率的」であること
住宅は工場で量産するものではなく、建築現場で職人がつくるもの。例えば、断熱材を充填したり防湿シートを張ったりという、断熱性能や家の寿命に影響する重要な工程は人の手によって行われます。
そこには職人の腕はもちろん、モチベーションも関係してきます。商圏を広く持ち大規模展開をするローコストビルダーの場合は、職人を地元だけでなく県外から呼び寄せて突貫工事で行うケースもあります。
地元の家を建てるケースと比較して、そのような家づくりは使命感の薄い「作業」のようなものになっている可能性があります。
もちろん、そこは会社や職人によって異なる部分ではありますが、今後何十年と使っていく住宅を職人がどんな思いを持って施工してくれるのか?は重要なことだと思います。
3.地域密着型
地元地域に根差し、商圏をあまり広げずに家づくりを行う住宅会社や工務店がこのタイプに属します。
強みはアフターフォロー力の高さ
家を建てるときには、建てることに気を取られてしまうものですが、家は建ってから何十年と住んでいくもので、メンテナンスは必須です。
地域密着型の小規模な住宅会社や工務店の場合は、家の不具合があった場合に迅速にフォロー対応してくれるのが特長です。少人数の会社ゆえに社内でのコミュニケーションのスピードが速く、的確な対応が迅速に行われます。
もちろん会社によって個性がありますので、ちょっとした依頼がしやすそうか?気遣いができるか?など、安心できる人間性かどうかを見極める必要があります。
また、地元で家づくりを生業としているこのタイプの会社は、信用力を何よりも重視しています。地元の人の家をつくるという使命感ややりがいもあり、施工力がしっかりした会社が少なくありません。
弱みは工期が長くなること
小規模体制で家づくりを行っているため、規格住宅量産型の住宅会社と比べて工期が長くなりがちです。
また、設計事務所ほどの設計・デザイン力があるわけではないので、大胆なデザインや設計は得意ではありません。しかしながら小規模体制ゆえの親身な対応や、地に足の着いた合理的な設計は地域密着型の住宅会社が得意とするところです。
今気になっている住宅会社が3つのどのカテゴリーに属するのか?また、これから住宅会社を探すときにどのカテゴリーの会社に依頼したいのか?
そこを意識するだけで、闇雲に動き回って迷走するのを避けられるようになります。
大切なのは、自分たち家族の価値観にあった住宅会社に出会い、家を建て、住んでからも安心できること。
ぜひ住宅会社選びを考える際の参考にしてくださいね。