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2019/09/15
持ち物を整理すれば、建築費を抑えられる?

みなさん、断捨離してますか?
断捨離やミニマリストという言葉が流行ってから数年が経ちます。
モノに執着せず、所有欲から解放され、シンプルに暮らすという考え方は一過性のブームではなく、ずいぶんと一般的になってきたように思います。
しかしながら、今もなお新築を希望される多くの方が気にするのが「収納」です。
「収納はなるべく大きく、なるべくたくさん設けたい」。そうおっしゃる方が多いです。
それは、現在賃貸住宅住まいで、収納に納まりきらないモノにストレスを感じていて、「新築する家では収納をたっぷり設けて、ゆとりある暮らしをしたい」という考えにつながっているケースが多いようです。
しかしながら、収納スペースの広さというのは際限がありません。
得てして整理するという作業をしない限りモノは増え続け、どんなに広い収納でも足りなくなるからです。
そこで、一度落ち着いて考えて頂きたいのですが、「収納スペースを作ること=建築費が掛かること」という認識を持つ必要があります。
当初の予定よりも収納を2坪増やすということは、床面積が2坪増えるということですので、当然その分建築費は増大します。
また、収納を2坪増やすのに延床面積を変えない場合は、当然ですがその分ほかの空間が狭くなります。20畳のLDKをつくれたはずが、収納を優先した結果16畳のLDKになり、窮屈な暮らしになってしまった…となっては、せっかくの新築の家に悔恨を残しながら暮らし続けることになります。
その上、整理整頓をしなければ結局モノであふれる家になってしまうのです。
家にあるモノをランク分けしてみる
ですので、収納スペースを考える前に、一度自宅にあるモノの棚卸をしてみることをお薦めします。
そうすると、何年も使っていないモノたちが実はゴロゴロしていることに気づくはずです。
使用頻度や重要度でABCDとランク付けをして、使用頻度も重要度も低い「D」ランクになったモノは整理することをお薦めします。
整理すると言っても必ずしも捨てるという意味ではなく、それを必要としている人に上げたり売ったりするのが今時の整理方法です。
メルカリをはじめとしたフリマサイトが充実していますので、そのモノを必要としている人にバトンタッチすることは難しいことではありません。
本当に必要なものだけを持つのがお薦め
また、そもそもモノを購入する時に、本当に必要かどうかを見極めて購入する習慣をつけるといいでしょう。
例えば年に1~2回しかスノーボードに行かないのであれば、購入するよりも都度レンタルをした方が合理的です。
調理器具を買う時も、単機能のものではなく多機能のものを買えば少ない器具で調理ができます。例えば、ホットプレートとたこ焼き機を2つ持つのではなく、たこ焼きもできるホットプレートを買えば1台で済みます。
健康のためにすぐに筋力トレーニング道具を買うのではなく、街にある会員制のジムや、公営の体育館内のジムへ行く習慣をつければ目的は解決できますし、そもそも筋トレではなく運動量を増やすことが目的ならば、通勤時に車ではなく徒歩や自転車を利用することで解決できるかもしれません。
漠然とした不安を抱えて多めの収納を計画する前に、本来どれくらいのモノがあれば十分な暮らしができるのかを改めて考えてみると、収納に掛かる建築費を抑えて、その分を建材や設備のグレードアップに使う…といった建築計画ができるようになります。
モノが多くて困っているという人は、まずは所有しているモノのランク分けをして、不用品を整理することを始めてみてはいかがでしょうか?